こちらではドラッグストアの店長になるための方法について、説明します。店長の仕事に興味がある人や、将来の仕事を考えている人に向けて、わかりやすくお話しますね。また、今まさにドラッグストアで働きたい、今現在働いている、そんなアナタが店長になりたいと思っているとしたら、どうしたら店長になれるのか?店長になる為のスキル、心構え、考え方、必要な資格などもわかりやすくまとめて解説していきたいと思います。
店長のメリット
この記事では店長になる為の事を解説している訳ですが、そもそもなぜ店長になりたいのか?店長にはどんなメリットがあるのか?をはじめにお伝えしたいと思います。この記事を最後まで見るともしかしたら「店長って大変だなぁ…。」「面倒そうだなぁ…。」「難しそうだなぁ…。」と思う方が多いかと思います。残念ながら現実は本当に大変です…。日々色々なプレッシャーがのしかかってきます。ですが、その様な大変な思いは乗り越える度に、あなた自身を強くします。大変な経験をする事で、次に同じようなトラブルに出くわした時には前の経験を生かして大きなトラブルにならずにすんなりと乗り越える事が出来るようになります。店長は日々ありとあらゆるトラブルの解決をしていかないといけません。その経験はあなたの人生をきっと豊かにします。これは非常に大きなメリットと言えるでしょう。ここまでは何となくの人生の糧となる様なぼんやりとしたメリットですが、
具体的なメリットは何か?
- 収入がそれなりに上がる(平社員と比べた場合年収はけっこう違うと思います)
- 社会的地位(店舗の店長という肩書は、自分の自信にも繋がりますし、社会的地位、信用にも繋がります)
- 仕事上での達成感と自信が大きくなる(自身で店舗を運営して結果がうまくいった時は、言葉では言い表せない達成感と満足感、自信が得られます)
- 転職に有利(現在は労働者不足でどこの企業も人材確保に躍起になっています。そんな中店長経験があるというのは大きな強みになります。企業側は即戦力になる人材を求めています。管理職を経験しているという事は人間力もあると期待されます。今転職は当たり前の時代です。転職に有利というのは非常に大きな強みになるのではないでしょうか。)
店長ってどんな仕事をするの?
ドラッグストアの店長は、お店全体をまとめる大切な役割があります。主に3つの大事な仕事があります。
お店の商品を管理する
店長は、お店に並んでいる商品のことをよく見て考えます。
- 新しい商品をどこに置くか決める(新商品というのは売れるのは最初だけという法則があるので目立つ所に出します)
- 季節の商品を適切な時期に並べる(季節性高い商品もその時期が一番売れるので目立つ所に手に取りやすい様に商品を並べます)
- よく売れる商品を目立つ場所に置く(年間通してよく売れる商品というのは各お店には必ずあります、そんな商品はよく人通る所の目につくところに置く事でより多く売れるようになります)
- 商品の在庫を確認する(売れない商品は在庫を最小限にし、よく売れる商品はなるべくボリュームを出して多く在庫を持つようにし、季節に応じて変更する商品もあるのでこれも非常に難しいお仕事の一つとなります。)
こうすることで、お客さまが買い物しやすいお店になります。
お店で働く人たちを管理する
店長は、一緒に働く人たちのリーダーです。
- 仕事のやり方を教える(これはかなり頭を使います。やらなければならない事は山の様にあり優先順位を決めて最速で正確に終えて次に進む訳です)
- みんなの働く時間を決める(シフトの管理、これも人によって希望がありそれらとイベント等の兼ね合いも考えると困難な仕事になります)
- みんなが楽しく働けるようにする(これがなかなか難しいんです)
- チームワークを良くする(これも現実問題として女性が多い職場では、時にはコミュニケーションが難しいこともあります)
こうすることで、みんなが気持ちよく働けて、お客さまにも良いサービスができます。
お店のお金を管理する
店長は、お店のお金のことも考えます。
- 毎日の売上げを確認する(当然大手企業となれば売上の目標、ノルマはあります)
- 無駄なお金を使わないようにする(光熱費、備品購入の節約、必要な物もなるべく安くて良い物を揃えます)
- もっとお店がもうかる方法を考える(なるべく利益の高い物をお客様に購入して購入してもらえるように色々と工夫や勉強をします)
- お金の使い方を計画する(各季節毎にイベントがありますが、そこにかかるお金もなるべくかからない様に工夫します)
こうすることで、お店を長く続けられるようになります。
店長になるために必要なこと
ドラッグストアの店長になるには、いくつか大切なことがあります。
みんなをまとめる力
店長は、一緒に働く人たちのリーダーです。そのために以下のことが必要です。
- はっきりと指示を出せること (その日その時のタイミングに合った最優先にやらなくてはならない事を皆に指示を出さないといけません)
- みんなの良いところを見つけること (人それぞれ個性があり、その人によって得意不得意があるので、その人の得意を伸ばす様な仕事の割り振りをし、良い結果が出た際には、誉めて感謝の言葉を添える事が大事ですね、それを繰り返す事で皆仕事にやりがいをもって取り組んでくれます)
- 問題が起きたときに解決できること (日々、お店の中では色々な大小様々な事件、事故、トラブルが発生します。その都度早いうちに解決し、起こった事は上司に報告する様にしましょう。報告しにくい事もたくさんあるのですが、悪い事ほど早く正確に報告した方が自分の為にもなるでしょう)
- 大切なことを決められること (これに関してはお店の中での判断はある程度は自分の判断で方向性を決める事が出来ます。しかし自分で決めるという事はその事は自分の責任という事になるのでやりがいでもあり、難しい事でもあると言えるでしょう。)
人とうまく話せる力
店長は、いろいろな人と話をします。
- お客様に親切に対応する (店長はお店の顔となります。店長の印象はお店の印象に直結するといっても過言ではないでしょう。色々なお客様が居て大変ですが、接客スキルが店内で一番高くて当たり前、それが店長です)
- 一緒に働く人たちとよく話し合う (スタッフからは日々色々な要望、不安、不満、相談を受ける事になるかと思います。そんな時にちゃんと向き合って親身に耳を傾けて解決の方法を一緒に考えていく姿勢がスタッフからの信頼も得られるようになるでしょう)
- 上司や取引先の人とうまく話す (上司には与えられた指示、結果の報告、問題の相談、いわゆる「ホウレンソウ」という基本を大事にコミニケションを取っていくことが大事かと思います。特に与えられた指示に関しては速やかに実行し、報告するという事を地道に行う事で上司からの信頼も得られる事でしょう。取引先の方もビジネスパートナーであることを意識し、横柄な態度は取らず、取引先の方のお話しも可能な限り、耳を傾け、真摯な対応を心がけることで、思わぬ有益な情報が得られることもあるでしょう)
- 聞き上手になる(自分が話すというよりも大切なのは、人の話に耳を傾けるという事です。お客様との話はほぼ聴き手側となります。お客様のお悩みにしっかりと向き合い、最適なアドバイスやお薬をご紹介する事が何よりも大切で信頼に繋がります。)
こうすることで、お店がスムーズに運営できます。
数字に強くなる
お店のお金を管理するには、数字を理解する力が大切です。
- 売上げの目標を決めて、確認する (大手企業であれば上から目標が与えられますが、長く店長をやっているとよくとんでもない目標を与えられる事も多々あります。そんな時、こんな数字は到底無理だと諦めてしまうではなく、自分自身で今のお店の現実的な数字を割り出しそこに向かって頑張ろうとモチベーションを上げていった方が結果的に数字だけでなく別の形でいい形でお店を運営出来たりします。
- 使うお金を計算して、減らす方法を考える (ここは難しいところですが、いわゆる人件費のコントロールが必要になる時があります。ここに関しては働いているスタッフのお給料に直結するので非常にデリケートに進めなくていけません)
- 在庫の数を管理する (在庫数量に関しては常に適正な在庫を意識してなるべく商品は鮮度の高いうちに売り切り、お金に変えることを意識しましょう)
こうすることで、お店をうまく運営できます。
ドラッグストアの店長に必要な資格
店長になる為にはこれらの資格が必要になります。
- 薬剤師/登録販売者 (この資格が無いと薬の販売が出来ません。薬剤師は薬科大学を卒業し、国家試験を合格する必要があります。登録販売者は各県が行っている試験に合格する必要があります)
- 防火管理者 (お店には必ず無いといけない資格になり、講習を受講すれば取得出来ます)
- 食品衛生管理者 (食品、牛乳等を取り扱いしている店舗の場合必要で、講習を受講すれば取得出来ます)
- 酒類販売管理者 (お酒の取り扱いがある場合は必ず必要で講習を受講すれば取得出来ます)
- 特定管理医療機器 (この資格がないと体温計や体組成計、血圧計などが販売出来ないので必要となり、講習を受講してテストに合格すれば取得出来ます)
どうやって店長になれるの?
店長になるまでには、いくつかの段階があります。
アルバイトから始める
- お店の仕事を覚える (なるべく仕事を選らばず、どんな仕事でも貪欲にこなして覚えて作業スキルを上げていきましょう)
- お客さまとの接し方を学ぶ (親切丁寧な接客は接客業の基本となります。ここで親切丁寧を当たり前に出来るように身に着けてしまえば、この仕事に限らずありとあらゆる業界で役に立つスキルとなります)
正社員になる
- 商品のことをよく知る (ドラッグストアに関しては登録販売者の資格者になる事が必須です!大変ですが頑張って取得しましょう)
- お店の仕組みを理解する (1日の流れ、1週間の流れ、1か月の流れ、といった具合である特定の期間での仕事の流れを覚えていきましょう)
リーダーの役割を担う
- 部門の管理を経験する (色々な部門で担当に分かれてお仕事を進めていく様なお店もありますそのような場合、各部門担当者として管理を任され自身の責任を基に数字や在庫を管理してみると良いでしょう)
- 他の人に仕事を教える (新しく入社したアルバイト、パートさんにお仕事を教えたり、相談になったりする事でコミニケーションの訓練になるので積極的に携わって参りましょう)
副店長として経験を積む
- 店長さんの手伝いをする (店長のやっている仕事に興味を持って店長不在時には自分が店長だったらとイメージしながら働いてみるのも良いでしょう)
- お店全体の運営方法を学ぶ (一年を通してどの様にお店が回っていくのかを学んでいきましょう)
店長になる
- これまでの経験を活かして、お店全体の責任者になる (全てはここからがスタートだとおもってください、正直ここまでの記事内容から見て、とても大変なお仕事です。決して楽なお仕事ではありません。ですが、店長ならではのやりがいや、達成感、報酬、社会的地位、それらも同時に手に入ります。責任ある立場なんて大変だから…。なんて悲観的に考えず、ぜひ挑戦して欲しいですね!)
まとめ
ドラッグストアの店長になるには、商品のこと、人のこと、お金のことなど、たくさんのことを知る必要があります。また、みんなをまとめる力や、人とうまく話す力、聴く力も大切です。すぐになれる立場ではありませんが、毎日頑張って経験を積めば、きっとなれます。興味がある人は、まずはアルバイトから始めて、少しずつ経験を積んでいくのがいいでしょう。将来、ドラッグストアの店長になりたいと思っている方は、今から人と話すの練習をしたり、人の悩みを聴いたり、頼まれ事の期日をきっちりと守ったりする事も、夢に近づく第一歩になりますよ。個人的に私が感じる事は、店長とは人としての約束事、決まり事、頼まれた事、時間、期日、そういった普通の事をきっちりと出来て、人の話にしっかりと耳を傾けて、人と向かい合える事の出来る、極めて普通の事が普通に出来る人なら出来るのではないかと思います。まずは人間力を磨く事から頑張ってください!
以上参考になれば幸いです。(´▽`)
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