市販 目薬の選び方
目薬は、市販薬の中でも割と身近なものです。
もしかしたら、自分で初めて買う薬の上位にランクインするくらいお手軽なお薬となります。
そんな市販の目薬に関して意外と知らない、選び方とよくある質問や解説を簡単に解りやすく以下にまとめてみたいと思います。(^^♪
目薬の使用期限ってどれくらい?
目薬の使用期限に関してはこの業界に就いてからお客様から質問される上位トップ10に入ると思われる質問になります。
では、その答えはというと、ひと言で言えばまだ封を開けていなければ外箱にある使用期限までは使用できます。
ただし保管状況にもよります、例えば未開封でも長い間、日の当たる車の中に放置されていたとか、同様に高温で直射日光の当たるところに置かれていた、温度変化の激しいところに置かれていたとなると話は別です。 その様なものは期限が残っていても、使用はやめておきましょう。 (捨てるのもったいないとは思いますが諦めましょう。(._.) )
さて、本題、開封後はどうなの? となると、あくまでも目安ですが、開封後1か月半程度で使い切る、もしくはそれを過ぎたら捨ててください。(長くても2か月以内で)
その理由は、開封すると目薬の先端部分から少しずつ雑菌が入り込んだり、そこで増殖したりします。そうなると目薬本来の役割は果たさないですよね・・・。 というかむしろ害にもなりかねません。
実際のところそんなの知らずに長いこと古いのを使っている人はたくさんいると思います。なのでこの情報を知ったら古いのを使うのはやめましょうネ(*´ω`*)
たまに冷蔵庫に入れたら長期保存できるんじゃないの?と聞かれたりしますが、残念ながら冷蔵庫内でも雑菌は増えるんですよね…。(冷蔵庫に入れさえすれば何でも長持ちする説はあまり信じない方が良いでしょう(; ・`д・´) )
以上を踏まえて正しい保管方法についてですが、直射日光の当たらない、激しい温度変化の無い所に保管しましょう♪
目薬の正しい使い方は?
これは質問されるというよりも、ほとんどの方が意識もしていないと思います。
まずよくあるのが目薬の先端部を目じりにくっつけてさしてしまう人、割と居るんじゃないですかね?これはダメです! 理由はくっつけてさした時にその先端部に雑菌が付いてしまうからです。
自分の目だからいいじゃん!って思う人も居るかもしれませんがそうする事で目薬の使用寿命がどんどん短くなります。それと自分の目にも良くないですからね。(;^ω^)
自分でさす場合は、片手であっかんべーをして、目じりにくっつけず、目より少し上の位置にするつもりで1滴落とします。その後、目をつむって20数えるくらい目を閉じてもらうとお薬が目にじんわりと伝わります。 (片方ずつ20数えるのだと面倒なので左右1滴ずつ落としたら20数えると良いと思います。)
目薬の種類って?(市販薬)
これもかなりよく聞かれる質問になります。
ドラッグストアで売っている目薬ってどんなのがあるか?
大まかにいうと、以下の5種類に分けられます。
- 疲れ目、かすみ目、充血、用のビタミン系目薬
- 目の乾燥、ドライアイ、用の目薬
- コンタクト用の目薬
- アレルギー(抗炎症、花粉症)用の目薬
- 結膜炎、ものもらい、用の抗菌目薬
この程度の種類しか市販薬では購入出来ないのが現実です。 なので何らかの目の異常を感じた時、怪我をした時は迷うことなく眼科へ行きましょう。(; ・`д・´)
それぞれの説明はまた個別にしたいと思います。
目薬って妊娠中、授乳中使ってよいの?(市販薬に限る)
これも非常によく聞かれる質問になります。
この回答に関してはあくまでも市販薬に限っての回答にはなりますが、基本的にほとんどのものは大丈夫です。飲み薬ではない為、大量に体内に吸収されることもないのでさほど気にする事はないでしょう。
ただし、一部の成分を含む物はやめた方が良いでしょう。一部の成分とは、抗菌目薬、抗炎症用目薬になります。抗菌目薬というのは結膜炎、ものもらい用の目薬になります。抗炎症用目薬というのは、プラノプロフェンという成分を含む目薬で、主に花粉症用の目薬になります。
(例:ロート抗菌目薬、サンテ抗菌目薬、ロートアルガードクリアブロックシリーズ、マイティアアイテクトシリーズ、等々)
上記以外の目薬でどうしても気になるようでしたら、目薬をさした直後に目と目の間の鼻に近いところ(目頭)をぎゅっと押さえていれば目薬がのどの方に流れにくくなります。
何気に目薬をさすと何となく目薬の味がするって経験ありませんか? 実はそれって目頭のところにのどの方につながっている通路があってそこを目薬が流れていって結果的に目薬をほんの少しだけ飲んでしまっているんです。 なのでその通路の入り口の目頭を押さえれば目薬を飲み込まずに済むってわけです。
妊娠中や授乳中は赤ちゃんの事を考えたらお薬に関してはどうしても慎重になりますよね…。 なので正直なところ、その様な時は極力お薬の使用を避けた方が良いかもしれません。(^_^.)
注意!!:全体を通してですがあくまでもお薬に関する情報は私個人が登録販売者として得た知識とメーカー等から学んだ情報を基にお伝えしているものであり、確実に保証するものではありません。より深い部分に関しては、かかりつけ医、もしくは専門医等にご相談ください。
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