「今日は雨かぁ……なんだか体が重い」
「朝から頭が痛い……」
「眠いし、何となくやる気も出ない」
こんな経験はありませんか?
特に雨の日や台風が近づいているときに、体調が悪くなる人は少なくありません。
私のお店でも、
「雨の日になると頭が痛くなるんです」
「天気が悪いと、体がだるくて……」
という相談を受けることがあります。
実は、こうした症状には気圧の変化が関係している可能性があります。
最近では「気象病」や「天気痛」という言葉も知られるようになってきました。
ただし、
「気圧が下がると必ず自律神経が乱れる!」
「雨の日の不調は全部、気圧が原因!」
というほど単純な話ではありません。
今回は、現役ドラッグストア店長のやまが、
「なぜ天気が悪いと体調まで悪くなるの?」
という疑問について、できるだけ分かりやすく解説していきます。
雨の日に体調が悪くなるのはなぜ?

まず知っておきたいのが、
「天気と体調には、まったく関係がない」とは言い切れない ということです。
実際に、気圧の変化と頭痛やめまいなどの症状について研究が行われています。
厚生労働省の臨床研究情報サイトにも、低気圧によって起こる「気象関連痛」や、自律神経の反応を調べた研究が登録されています。
ただし、ここで大切なのは、
「気圧だけが原因とは限らない」
ということ。
気温、湿度、睡眠、疲れ、ストレスなど、いろいろな条件が重なって体調に影響することがあります。
つまり、
「雨だから絶対に頭痛が起こる」
ではなく、
「天候の変化が、体調不良のきっかけになる人がいる」
と考えるほうが分かりやすいでしょう。
「気象病」「天気痛」って何?
「気象病」という言葉を聞いたことがある人もいると思います。
これは、天気や気圧などの変化に伴って、頭痛、めまい、だるさなどの症状が出たり、もともとの症状が悪化したりする状態を説明するときに使われる言葉です。
その中でも、特に痛みを伴うものを「天気痛」と呼ぶことがあります。
例えば、
- 頭痛
- 関節や古傷の痛み
- めまい
- 耳鳴り
- 体のだるさ
などです。
ただし、これらの症状にはさまざまな原因があります。
そのため、
「雨の日だから気象病だろう」
と自己判断だけで済ませてしまうのは注意が必要です。
気圧が変化すると体には何が起こる?
ここが今回の記事のポイントです。
気圧が変化すると、体はその変化をまったく感じないわけではありません。
特に注目されているのが**耳の奥にある「内耳」**です。
内耳は、音を聞く働きだけではなく、体のバランスを保つ「平衡感覚」にも関係しています。
そのため、気圧の変化をきっかけに、めまいや耳鳴りなどを感じる人がいると考えられています。
実際に、気圧変化とめまい・耳鳴り・頭痛、自律神経の反応などについて研究されています。
ただし、
「内耳が気圧を感じる → 必ず頭痛が起こる」という単純な仕組みではありません。
まだ研究が続いている部分もあります。
頭痛・めまい・だるさ・眠気が出ることも
天気が悪くなると、
「頭が重い」「ズキズキする」「フワフワする」「体がだる重い」「眠くて仕方ない」
という人もいます。
特に片頭痛を持っている人では、天候の変化が症状のきっかけになることがあります。
また、頭が重い、だるいという症状には、睡眠不足やストレス、肩こりなど、別の原因が隠れている場合もあります。
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会でも、「頭が重い」という症状には、片頭痛や睡眠不足、ストレスなど、さまざまな原因があると説明されています。
だからこそ、
「天気のせいだから仕方ない」 と決めつけないことも大切です。
「気圧と自律神経」の関係は?
インターネットでは、
「気圧が下がる」
↓
「自律神経が乱れる」
↓
「体調が悪くなる」
という説明をよく見かけます。
確かに、気圧変化と自律神経の反応について調べた研究はあります。
一方で、気圧変化による体調不良をすべて「自律神経の乱れ」だけで説明できるわけではありません。
気圧、温度、湿度、睡眠、ストレスなど、複数の要素が複雑に関係している可能性があります。
そのため、この記事で私は、
「気圧が下がれば必ず自律神経が乱れる」とは説明しません。
気圧でメンタルまで落ち込むことはある?
「雨の日は、何となく気分まで落ち込む……」 こう感じる人もいます。
ただ、「気圧が下がったから、直接うつ状態になる」
と単純に考えるのは適切ではありません。
体調が悪い。頭が痛い。眠い。体がだるい。
こうした身体的な不調が続けば、結果として気分まで落ち込んでしまうことは十分考えられます。
また、天候によって外出や活動が減ったり、日照時間が少なくなったりすることなども、気分に影響する可能性があります。
つまり、体と心は別々ではなく、お互いに影響し合っている と考えると分かりやすいでしょう。
ドラッグストアではどんな相談がある?
実際の現場では、
「雨が降ると頭が痛くなる」「今日は朝から頭が重い」「天気が悪いとめまいがする」
といった相談を受けることがあります。
ただ、ここで私は、
「天気が原因ですね。これ(頭痛薬)を飲めば大丈夫ですよ」
と簡単に決めつけない様にしています。
頭痛やめまいにもいろいろな原因があります。
市販薬を選ぶ前に、
- いつから症状があるのか
- どんな痛みなのか
- どのくらいの頻度なのか
- ほかに症状がないか
- 今までにも同じ症状があったのか
- すでに薬を飲んでいるか
などを確認することが大切です。
雨の日にできるセルフケア
気圧の変化を完全に止めることはできません。
だからこそ、「体調を崩しにくい状態を作っておく」ことを意識してみましょう。
睡眠をしっかり取る
まずは基本中の基本。
睡眠不足の状態では、体調を崩しやすくなります。
「雨だから体調が悪い」と思ったときこそ、前日の睡眠時間も振り返ってみましょう。
食事を抜かない
忙しいからといって、朝食や昼食を抜いてしまうのもおすすめできません。
脱水症状を起こしやすくなります。(脱水状態になると、頭痛、めまい、だるさの症状が出ます)
特に頭痛やだるさがあるときは、食事や水分が十分に取れているか確認しましょう。
天気と体調を記録する
本気で悩んでいる方には、ちょっと大変ですがおすすめです。
「雨の日に体調が悪い」と思っていても、記録してみると、
「雨の日全部ではなく、気圧が大きく変化した日に多い」
「睡眠不足の日に多い」など、自分のパターンが見えてくることがあります。
スマートフォンのメモやカレンダーアプリなどに、
「天気」「気圧」「睡眠」「頭痛」「体調」
などを簡単に記録しておくのもよいでしょう。ちょっと面倒ですが…、自身の身体を改めて調査するという意味では良いかもしれませんね。
無理をしすぎない
雨の日に体が重いとき、「気合いが足りない!」と自分を責める必要はありません。
もちろん何でも天気のせいにするのはよくありませんが、「今日は少しペースを落とそう」
と考えることも、体調管理のひとつです。
市販薬を使う場合の注意点
頭痛などがある場合、市販の痛み止め(鎮痛剤)が役立つことがあります。
ただし、「痛くなったら、とにかく薬を飲む」という使い方はおすすめできません。
薬にはそれぞれ、
- 使用できる年齢
- 服用回数
- 服用間隔
- 持病との関係
- 他の薬との飲み合わせ
などの注意点があります。
また、頭痛が頻繁に起こる場合には、薬を使うだけでなく、医療機関への相談が必要になることもあります。
ドラッグストアで薬を選ぶときも、 「どの薬が一番強い?」 ではなく、
「今の自分の症状に合った薬はどれなのか?」という視点が大切です。
では、なぜ安易に痛み止め(鎮痛剤)を飲む事がおすすめできないか?
痛みというのは身体の何らかの信号の場合があります。
かなりの頻度で痛みが繰り返される場合はその裏に何らかの病気が隠れているかもしれないのです。
それとあまりにも頻繁に同じ痛み止めを飲んでいると効かなくなり、より強い痛み止めを求めるようになってしまう可能性があるからです。
ただし、痛み止めを飲まずに我慢しなさい、という意味ではありません。
痛み止めは痛くなり出したらなるべく早く飲んだ方が楽になります。
あくまでも頻繁に使用しない様にという注意になります。
痛み止め(鎮痛剤)を選ぶ時の注意点
私自身が実際お客様にお伝えしていることですが、以前飲んだことがあって、それなりに効いた経験のあるお薬を選ぶのが一番良いでしょう。
安易に一番強い物を選ぶのはおすすめできません。
その強いお薬に慣れてしまうとそれ以下のお薬では十分効果を感じられなくなってしまうかもしれません。
これは私の個人的な考えになりますが可能な限り優しめの痛み止めでも効果を感じられる様にしておいた方が良いでしょう。
その方がどこのドラックストアでも購入する事が出来るので急に必要になった時に入手出来ますからね。
(ロキソニンじゃないと、というお客様が意外にも多くその様な方は急に必要になった時に入手するのにかなり苦労されているようです。)
こんなときは「気圧のせい」で済ませない
ここは非常に重要です。頭痛やめまいがあるからといって、すべてを「気象病」と考えてはいけません。
例えば、
- 今まで経験したことのない強い頭痛
- 急に起こった激しい頭痛
- 意識がおかしい
- ろれつが回らない
- 手足の動かしにくさがある
- 強いめまいが続く
- 視覚などに異常がある
- 症状が繰り返し続いている
などの場合は、自己判断せず医療機関に相談することが大切です。
特に赤字のところは放置せずなるべく早く医療機関に相談してください。
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会でも、「頭が重い」という症状にはさまざまな病気が関係する可能性があり、症状が続く場合には原因を調べる必要があるとしています。
まとめ
今回は、「雨の日に頭痛やだるさ、眠気が出るのはなぜ?」という疑問について解説しました。
ポイントをまとめると、
- 天候の変化と体調には関係があると考えられている
- 気圧の変化によって頭痛やめまいなどが起こる人がいる
- 「気象病」「天気痛」という言葉も使われている
- 内耳や自律神経などとの関係が研究されている
- ただし、気圧だけですべての症状を説明できるわけではない
- 睡眠、食事、水分、ストレスなども体調に影響する
- 市販薬を使う場合も、症状や体質に合わせることが大切
- 強い症状や長く続く症状は、医療機関へ相談する
ということです。
雨の日に体調が悪くなったとき、
「また気圧のせいだ……」と憂鬱になるより、
「自分は天候の変化で体調が変わりやすいのかもしれない」
と、自分の体の特徴として知って常備薬などを準備しておく。それだけでも、少し対処しやすくなるかもしれません。
💬やまの小話
さて、今回のお話はいかがでしたでしょうか?(´▽`)
まず、今回は本業の方が非常に忙しく、長い事記事の作成が出来ておりませんでした…。(;´・ω・)
それともう一つ理由があります。
最近、noteで「やまの小話」のようなものを書くようになりまして……。
これがなかなかいい感じなんです。(*´ω`*)
ドラッグストアで20年以上働いていると、毎日いろんなことがあり…、
「そんなことある!?」
という出来事から、
「これ、意外と誰かの役に立つかも」
という話まで、本当にいろいろです。
noteには、そうした日々の出来事をかなりゆる~く書いています。
そして、その中で、
「これは雑学クラブの記事にできそうだな」
と思ったものを、今度はこちらでしっかり調べて記事にしていく。
そんな使い分けができたらいいなと思っています。(*’ω’*)
雑学クラブでは、店長としての経験だけではなく、登録販売者としての知識も使いながら、
「難しいことを、できるだけ分かりやすく」
を大切にしていきたいと思っています。
実際、調べ始めると……、
「んんんー? これ本当に?(;゚Д゚)」
「ネットには書いてあるけど、根拠はどこ?」
となって、思った以上に時間がかかるんですけどね……。(-_-;)
でも、そこを適当にやってしまうと、せっかく読んでくださった方に申し訳ない。
なので、これからも、「難しい内容をなるべく優しい言葉で解りやすく」
そんな記事を目指していきたいと思います。
そして、noteではゆる~く肩の力を抜いて……。
店長やまの、ゆるいくだらない話も含めて、楽しんでもらえたらうれしいです。( ̄▽ ̄)
ご興味のある方はこちらからお願い致します。(#^^#)

以上参考になれば幸いです。(´▽`)
今回もまたお気に入りの景色の写真を一枚載せますね。(^^♪

今回のお話しとあまり関係ないですが、こちらの記事も、もし良かったらご覧くださいね(´▽`)


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