「急に高熱が出たけど、これってインフルエンザ?」
「普通の風邪とインフルエンザは、どう見分ければいいの?」
「市販の風邪薬を飲めば治るのかな?」
寒くなってくると、こんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
インフルエンザは、普通の風邪と似た症状もありますが、原因となるウイルスや症状の出方、注意したいポイントが異なります。
ドラッグストアでも、発熱やのどの痛み、せきなどの症状で薬を探されるお客様が増える季節です。
今回は、現役ドラッグストア店長・登録販売者の立場から、インフルエンザと風邪の違い、市販薬を選ぶときの注意点、予防方法などを、できるだけわかりやすく解説します。

インフルエンザと普通の風邪は何が違う?
まず、インフルエンザと普通の風邪の大きな違いは、原因となるウイルスと症状の出方です。
普通の風邪は、さまざまなウイルスによって起こります。鼻水や鼻づまり、のどの痛み、せきなど、鼻やのどを中心とした症状が多く見られます。
一方、インフルエンザはインフルエンザウイルスによる感染症です。
比較的急に症状が出ることが多く、38℃以上の発熱や頭痛、関節痛、筋肉痛、強いだるさなど、全身に症状が現れやすいのが特徴です。
風邪とインフルエンザの主な違い
| 比較するポイント | 普通の風邪 | インフルエンザ |
|---|---|---|
| 症状の出方 | ゆっくり出ることが多い | 急に出ることが多い |
| 発熱 | 微熱程度の場合も多い | 高熱が出ることが多い |
| 鼻水・鼻づまり | よく見られる | 出ることもある |
| のどの痛み・せき | よく見られる | 出ることもある |
| 頭痛・関節痛・筋肉痛 | 比較的軽いことが多い | 強く出ることがある |
| 全身のだるさ | 比較的軽いことが多い | 強く出ることがある |
ただし、これはあくまで一般的な傾向です。
インフルエンザでも高熱が出ない場合がありますし、風邪でも強い症状が出ることがあります。
症状だけで確実に見分けることはできないため、気になる場合は医療機関に相談しましょう。
インフルエンザの主な症状と潜伏期間
インフルエンザに感染すると、一般的に1〜3日程度の潜伏期間を経て症状が現れます。
主な症状は次のとおりです。
- 38℃以上の発熱
- 頭痛
- 関節痛・筋肉痛
- 強い倦怠感(体のだるさ)
- のどの痛み
- せき
- 鼻水・鼻づまり
特に、急な発熱とともに、体の節々が痛くなったり、強いだるさを感じたりする場合は注意が必要です。
また、インフルエンザは症状が出る前から周囲にうつす可能性があります。
一般的に、発症する前日から発症後3〜7日程度はウイルスを排出するとされています。
熱が下がったからといって、すぐに周囲へうつさなくなるわけではありません。
体調が回復するまでは、無理をせず、周囲への感染にも気を配りましょう。
インフルエンザは市販の風邪薬で治る?
ここは、ドラッグストアでもよくある疑問のひとつです。
結論から言うと、市販の風邪薬でインフルエンザウイルスを退治することはできません。
市販の風邪薬や解熱鎮痛薬は、発熱、頭痛、のどの痛み、せき、鼻水などのつらい症状をやわらげるためのものです。
つまり、症状を楽にすることはできても、インフルエンザそのものを治す薬ではありません。
市販薬は症状に合わせて選ぶ
例えば、次のような使い分けがあります。
- 発熱や頭痛がつらい場合:解熱鎮痛薬
- のどの痛みが気になる場合:のどの痛みに対応した薬
- せきがつらい場合:せき止め薬
- 鼻水や鼻づまりが気になる場合:鼻の症状に対応した薬
ただし、総合風邪薬には複数の成分が含まれていることがあります。
別の薬と一緒に使用すると、同じ成分を重複して飲んでしまう可能性もあります。
特に、解熱鎮痛薬と総合風邪薬を併用する場合は注意が必要です。(同時に服用はしてはいけません)
購入する際は、現在飲んでいる薬や持病などを薬剤師・登録販売者に伝えて相談しましょう。
また、インフルエンザが疑われる場合は、市販薬だけで様子を見続けず、必要に応じて医療機関を受診してください。(市販薬が効いてる様子がない、症状が悪化するなど)
解熱鎮痛薬を選ぶときの注意点
発熱や頭痛、関節痛などがつらいときに使われるのが、解熱鎮痛薬です。
市販薬にはいくつかの種類がありますが、インフルエンザが疑われる場合は、年齢や体の状態に合わせて慎重に選ぶ必要があります。
特に、子どもがインフルエンザにかかった場合は注意しましょう。
子どもの発熱には、一般的にアセトアミノフェンが使用されることがありますが、年齢や体重に合った製品を選ぶことが大切です。
また、大人の場合でも、持病や妊娠の有無、胃腸・腎臓などの状態、普段飲んでいる薬によって適した薬は変わります。
私としてはインフルエンザの疑いがあり38度を超える熱が出ている場合は大人の方でもアセトアミノフェン、市販薬であればカロナール、またはその単一成分のお薬をご案内しています。
「熱があるから、とりあえず手元にある薬を飲もう」
という選び方は避け、薬の説明書を確認し、不安があれば薬剤師や登録販売者に相談してください。
また、すぐに病院へ行けない場合で、強い悪寒、筋肉、関節の痛みがひどい場合、漢方薬の麻黄湯がそれらの症状に比較的良く効きます。
悪寒はなく高熱で身体が熱い、ほてり感があって強いのどの痛みがある場合は銀翹散が効果があります。実体験でもありますが、漢方薬だからと言ってもそれなりの即効性もあります。
ただ、漢方薬に関してはその時の体力の状況で合う合わないもありますので、ご自身で安易に判断せずに薬剤師や登録販売者に相談してください。
病院で処方される抗インフルエンザ薬とは?
インフルエンザの治療では、医師の判断によって抗インフルエンザウイルス薬が使われることがあります。
代表的なものには、次のような薬があります。
- タミフル(オセルタミビル)
- リレンザ(ザナミビル)
- イナビル(ラニナミビル)
- ラピアクタ(ペラミビル)
- ゾフルーザ(バロキサビル)
これらは、インフルエンザウイルスの増殖を抑えるための薬です。
一般的に、発症から48時間以内に使用を開始すると、発熱期間を1〜2日程度短くする効果が期待できます。
ただし、48時間を過ぎたら絶対に使えないという意味ではありません。
また、すべての患者さんに抗インフルエンザ薬が必要というわけでもありません。
年齢や症状、重症化する危険性などを考慮して、医師が使用するかどうかを判断します。
インフルエンザが疑われる場合は、受診のタイミングについても医療機関に相談しましょう。
なお、インフルエンザはウイルスによる感染症なので、抗生物質(抗菌薬)はインフルエンザウイルスそのものには効きません。
(これは私の経験からですが、「これは普通の風邪じゃない!」と感じたらすぐに病院へ行くことをおすすめします。早いうちにインフルエンザである事が解れば、必要に応じて早めに抗インフルエンザ薬を飲んで症状の悪化を防ぐ可能性もあります)
インフルエンザを予防するためにできること
インフルエンザを予防するためには、毎日の基本的な感染対策が大切です。
特別なことをするよりも、日々の習慣を見直すことから始めてみましょう。

外出後は手洗いをする
外出先では、さまざまな場所に触れる機会があります。
帰宅後や食事の前などには、石けんを使って丁寧に手を洗いましょう。
指先や指の間、親指の周りなども忘れずに洗うことがポイントです。
マスクや咳エチケットを心がける
せきやくしゃみが出るときは、マスクを着用するなど、周囲に飛び散らないように気をつけましょう。
人が多い場所や換気が十分でない場所では、状況に応じてマスクを活用することも感染対策のひとつです。
部屋の換気と適度な湿度を保つ
寒い季節は窓を閉め切りがちですが、定期的に換気を行い、室内の空気を入れ替えましょう。
また、空気が乾燥しすぎないように、加湿器などを使って適度な湿度を保つことも大切です。
加湿器が無ければ寝室に洗濯物を干したり、濡らしたタオルを干しておくだけでも違います。
睡眠と栄養をしっかり取る
睡眠不足や疲れが続くと、体調を崩しやすくなります。
バランスの良い食事を心がけ、十分な睡眠と休息を取るようにしましょう。
忙しい毎日だからこそ、無理をしすぎないことも大切ですね。
インフルエンザワクチンを接種しても感染する?
「ワクチンを打ったのに、インフルエンザにかかってしまった……」
そんな話を聞いたことがある方もいるかもしれません。
実は、インフルエンザワクチンを接種しても、感染を完全に防げるわけではありません。
ワクチンの主な目的は、インフルエンザの発症や重症化を防ぐことです。
そのため、接種していても感染したり、症状が出たりする場合があります。
それでも、特に高齢者や持病のある方など、重症化する危険性が高い方にとっては大切な予防手段のひとつです。
ワクチンの効果が現れるまでには、一般的に接種後約2週間かかるとされています。
接種を考えている方は、流行する時期も考えながら、早めに行動し、医療機関に相談してみましょう。
こんな症状があるときは早めに受診を
インフルエンザは、多くの場合、時間とともに回復していきます。
しかし、症状によっては重症化することもあるため、注意が必要です。
次のような症状がある場合は、早めに医療機関へ相談してください。
- 高熱が続いている
- 呼吸が苦しい、息切れがある
- 水分が取れない、尿が極端に少ない
- 意識がもうろうとしている
- 呼びかけへの反応がおかしい
- けいれんが起きた
- いったん回復した後に、再び症状が悪化した
特に、呼吸困難や意識障害、けいれんなどがある場合は、緊急の対応が必要になることがあります。
また、高齢者、乳幼児、妊婦さん、持病のある方などは重症化する危険性が高くなる場合があります。
「もう少し様子を見よう」と無理をせず、気になる症状があれば早めに医療機関へ相談しましょう。
まとめ
今回は、インフルエンザと普通の風邪の違い、市販薬の注意点、予防方法などについて解説しました。
最後に、今回のポイントを整理しておきましょう。
- インフルエンザは、急な発熱や強い全身症状が出やすい
- 風邪とインフルエンザは、症状だけでは確実に見分けられない
- 市販の風邪薬は症状をやわらげるもので、ウイルスを退治する薬ではない
- 解熱鎮痛薬は年齢や体の状態に合わせて選ぶ
- 抗インフルエンザ薬は医師の判断で使用する
- 手洗い、換気、マスク、十分な睡眠などを心がける
- ワクチンは感染を完全に防ぐものではないが、発症や重症化を防ぐ効果が期待できる
インフルエンザは、誰でもかかる可能性のある感染症です。
日頃から予防を心がけるとともに、もし感染してしまった場合は無理をせず、しっかり休むことも大切です。
市販薬の選び方や使い方で迷ったときは、ドラッグストアの薬剤師・登録販売者にも気軽に相談してくださいね。
💬やまの小話
さて、今回のお話はいかがでしたでしょうか?(´▽`)
これはこの夏前に、深夜仕事を終えて駐車場を歩いていたときのことです。
閉店後で周囲は真っ暗……………。(+_+)
いつものように車へ向かっていたら、駐車場の輪止めにつまずき、思い切り足の親指をぶつけてしまいました…。(T_T)
「イテーーーーッ!!(>_<)」
思わず声が出るほどの激痛です。(T_T)
あの瞬間…、足の親指取れたんじゃないかと思うくらい痛かったです…。(>_<)
家に帰ってから、ズキズキする真っ青な親指を見ながら、ふと思いました……。
「もしかして、俺、思った以上に疲れてるのかなぁ…、あんな輪止めにつまづくとは…、(-_-)」と。
店長という仕事は、売上をはじめとした数字のこと、売場変更、本部指示、スタッフのことなど、考えることがたくさんあります……。(+_+)
忙しい毎日が続くと、自分が疲れていることさえ忘れてしまうんですよね……。(-_-)
実は、本当に疲れている人ほど、自分の疲れに気づいていないと感じることがあります。
「まだ動けるから大丈夫!」
そう思っていても、身体や心は小さなサインを出しているのかもしれません……。(-_-;)
今回の親指の痛みは、ほんとに痛かったです……。(ノД`)・゜・。
でも、自分の疲れを振り返る良いきっかけになりました。(*´ω`*)
皆さんも、頑張り過ぎていませんか?
たまには早く寝たり、ゆっくり休んだり、自分をいたわる時間も大切にしてくださいね。(´▽`)
仕事でも家事でもなんでも、完璧じゃなくて大丈夫、常に100点を目指さなくてもいいんです。
とにかく、一歩ずつ進んでいきましょう!(´▽`)
最近noteを始めました。ご興味のある方はこちらからお願い致します。(#^^#)

以上参考になれば幸いです。(´▽`)
今回もまたお気に入りの景色の写真を一枚載せますね。(^^♪

今回のお話しと少し関係あるので、こちらの記事も、もし良かったらご覧くださいね(´▽`)


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